2017/11/01

世界食めぐり☆まさかのパスポート再発行☆おうちで世界を旅しよう☆パスポートつくりその2Making Passpport for Meeting the World at Home♪



 たしかに パスポートには 書きました。
「再発行の際は お届けください。」
しかし こんなに早く行うことになろうとは、想定外であった。

 さて、
「広い世界は、行って、見て、感じるのが一番。けれども、少なくとも196か国を、今の状態のままそろって訪れるのが難しいならば、おうちでやってみよう♪ 「世界食めぐり☆おうちで世界を旅しよう!」のパスポートつくりの二回目です。

ごらんください。左と上が、食めぐりパスポート。右と下が、その後K家で保管され、使用されてきたパスポート。
 
 
…波打ってます。…にじんでいます。…ページがはりついています。
この波打ち方は、雨の日に、傘を忘れ、もしくは、持っていたけれどもふざけたさし方をしたため、ランドセルの中でじっとりと水分を含んだ教科書の呈する波打ち方です。



ここで、別のドキュメント。
ある雨の日、わたしは、娘の小学校の校門前に立っていた。
時は、折しも下校時間。そこで、待ち人が来るまでの間、小学生のみなさんを観察することにした。
傘をさして帰る姿をみて、観察テーマが決定した。
それは、「傘のさし方」である。
 
すると、95分が、『A.多数派』、つまり、柄の太い部分を持ち、広げた傘の部分を頭上に掲げるという、オーソドックスな方法を採用していた。
この場合、登下校が可能な、通常程度の雨量であれば、だいたいの雨は防げることになっている。

「A.濡れていない多数派」が9割5分ということは、「なぜか濡れて帰る残り5分」が存在するということである。
このグループを、『B.少数派』とする。『B.少数派』は、
 
その中でも、2つの派閥に分かれることが判明した。
ひとつは、「傘をさす派」である。では、「傘をさす派」の内訳をみていく。

①傘をさしている。さしてはいるが、傘の部分が頭上からずれているため、体や持ち物のとこかしらがずっと濡れている。 小さな傘を使っている場合は、例外とする。

②傘をさしている。さしてはいるが、傘を持っている方の手が、ふらふら動いたり、またそちらの方の手で「おまえー!」などと走っては、友人たちにつっこむため、そのたびに濡れている。 

③傘をさしている。さしてはいるが、柄を握っていない。手のひらの上で、「おっとっと」という感じで、バランスを取りながら歩いている。
絶妙なバランスが要される持ち方であるが、家までたどり着ける程の技術を、将来はわからないが、今のところまだ身につけていないようなので、濡れている。 

④傘をさしている。さしてはいるが、柄ではない部分を持っている。
柄の一番上の、骨が放射に開く部分を持っている。③より安定性があるのは確かであるが、腕が疲れるのも間違いなく、(そもそも、それを回避するために柄がついているのだ)何度となく傘を下ろすことになる。よって濡れている。 

⑤傘をさしている。柄も握っている。けれども濡れている。
なぜなら、傘をぶんと振り回すことによって、傘をおちょこ型にひっくり返しているため、守れる部分が減少しているためである。雨をためようとしているようである。雨がたまれば、その重みで、傘がばしゃんと元に戻ると思われるが、その際に、かなりの水が体の周囲に落ちることで、下からの受水が予想されるため、いずれにしても、濡れることになっている。

ここまでで、「なぜかうちの子、濡れて帰ってくる問題」への、回答のヒントが得られるように思う。
 
しかし、忘れてはいけない。少数派の二つの派閥の、もう一方がいるのだ。

それは、「⑥傘をささない派」である。

 傘をささない。
持ち方以前の問題である。
さす傘がないのではない。傘は持っているのだ。
 
おそらく、朝、出がけに、雨降りそうだから持って行った方がいいよ~などと、送り出され、彼はそれを聞き入れ、ちゃんと持ってきたのだ。
 
しかし、家人は、想定していなかった。彼の中に「ささない」という選択肢があったことを。

私はといえば、最終派閥の登場に、完全に落ち着きを失っていた。
そう、少数派⑤までは、ちいさきものをみるまなざしで、眺めていたのだ。
しかし今となっては、それは思いあがりであったと認めざるを得ず、静かなる驚嘆に飲みこまれていた。
この潔くさえある行動に、なにか敗北を感じずにはおれなかった。
 
かのアルベルト・アインシュタインは言った。
「『常識』とは18歳までに身に付けた偏見のコレクションである。」
 
小学生男子に言いたい。師匠、ありがとうございます。


 
さて、K家の波打った食めぐりパスポートも、そういった経緯で、ランドセルの中で濡れたのであろうか。
しかし、毎日ランドセルを使用しているK家令嬢は、とても思慮深く、物事を、心をこめてていねいに行う姿に、感銘をうけるほどであり、また、多数派の持ち方で登下校する姿が、何度も目撃されている。
 
よって、少数派の可能性があるのは、K家のおとなと考えられる。
ランドセルではなく、通勤カバンの中で、波打ったのだ。
(仮に、K家のおとな二人が少数派のさし方をしているのならば、K家の中では多数派になる。)さし方は自由です。

しかし、K家の話によると、パスポートは、外へ持ち出されず、家で保管されていたというのだ。
では、他にどうすれば、ここまで濡れるのだろうか。
 
 
ここで、稲妻の頭脳という別名を持つS女史が、口を開いた。
「これ、梅酢よね?」
賢明な彼女は、当初より、パスポートの染料に着目していたのだ。
つまり、梅酢にふくまれる塩分により、空気中の湿気がパスポートにしみ込むという理論である。
 
 
元日本塩工業会顧問・工学博士・尾形昇氏のホームページによると、個体の表面は、空気中の水分と一定のバランスで結びつく。
純度100%の塩は、湿度75%以上、にがりなど他の成分がふくまれる塩は、湿度35%以上で、空気中の湿気を吸い始め、水を吸い続けると塩は完全に溶けきる。
盛り塩が溶けてくるのも同じ原理なのだそうだ。
そして、湿度が30%以下になると、蒸発がはじまり、乾く。
この時、媒体が紙であれば、波打ったようになる。
 
つまり、この「吸湿反応」という、水蒸気を吸収して物質の中に保持する現象によって、赤シソパスポートはびしょびしょになったのだ。解決。
 
 
原理が分かったとなると、作りなおさねばならない。
今度は、梅酢を使うことができないのは明らかだ。なにか赤く染めてくれるものが必要だ。

そのとき、つくった赤紫蘇ジュースが目に入った。
赤い。
パスポートとして、申し分のない赤さである。
しかし、不思議なことに、紫蘇ジュースを持ち上げるのと同時に、これは使ってはならないものだと本能的に感じていた。
そう、砂糖の吸湿性である。
使うときっと後にびしょびしょになる。

けれども、真っ赤な赤紫蘇ジュースの誘惑にあらがうのは、容易なことではないのだ。
「やってみるまで わからないぞよ~」
「どんなびしょびしょになるか みたいであろう~」

魅惑的な赤い誘惑に、いよいよもう飲み込まれるというそのとき、
「あ、ジュースちょうだーい♪」
うちの お気楽な小学生が、それを飲み干したのであった。

 塩も砂糖もなしで 赤シソをしぼるにも、赤シソの季節は終わっている。 
かくして、通常の染料をつかっての、パスポート作りがはじまった。

 ここからは、以前と同じ作業の繰り返しである。
染める、乾かす、表紙の印刷を試みるも、印刷機がこのサイズの紙を感知しないことを忘れていたので、B5用紙に貼りつけて、印刷しなおすところも忠実にくりかえし。

中のページは、前回のデータがすっかり消えていたので、一から打ち直し。外務大臣の要請文、所持者への注意書きなどに、少し変化を加えた。
印刷、裁断、重ねる。糸を通していないミシンで縫い、穴だけあけ、ちくちく手縫い。


 世界食めぐりパスポート、再発行完了!
引き続き、その国の食を、つくって、味わって、感じる旅を どうぞよろしくお願いいたします♪ 

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